仕手株の見分け方

仕手株とは

仕手株という言葉をよく耳にすると思います。イメージとしてはプロの相場師が登場する一般の人には縁遠いもののように感じるでしょう。


そもそも株の利益はキャピタルゲインとインカムゲインがあります。インカムゲインは毎年還元される配当金のことで、銀行預金でいう利子のようなものですが、キャピタルゲインはまさに株の売買による利益のことで、仕手戦も当然キャピタルゲインを狙った方法です。


仕手とは、巨額の投資資金を使って狙った銘柄の株価格や売買高を意図的に操作し、高くなった時に売り逃げをして利益を得ようとする方法で、その時「カモ」になってしまうのが一般の投資家というわけです。


この仕手が動き始めると、肝心の企業の業績とは関係なく、株価が急変動します。この動きに反応した仕手筋以外の投資家の投機資金はそこに巻き込まれていくのですが、理解しにくい急騰や急落を繰り返し、結局は企業業績に見合った元の株価に戻ります。


この急騰や急落の谷間で仕掛けた者は利益をちゃっかり戴いて、釣られた者が損をします。何だか納得がいかないようにも思えますが、こうした買付価格引き上げ作戦は合法的とされているのです。


但し、風説の流布や株価操縦行為や、仮装の売買などは金融商品取引法違反で非合法とされ、基本的には市場の公正性と投資家一般の利益の健全化を保全するため、証券取引等監視委員会が取り締まっています。