仕手株の見分け方

仕手株の価格上昇

投機家は時間をかけながら狙った株を大量に入手しますが、一定の株が集まったら、いよいよ今度は株価を上げることに取りかかります。


ここからはそれまでの静かな買い方ではなく、逆に目立つように一気に大量の買いを入れます。その時点で株価の上値がまだ軽い状態なら、株価はどんどん値上がりして、値上がり率ランキングでも上位にくるようになります。


更に、グループ同士での循環取引と呼ばれる株式の売買を繰り返して出来高の急増も演出します。収集時同様に違法行為である、価格維持のための見せ板や、仮装売買で株価を吊り上げこともあるので要注意です。


又、業界で通称「提灯」と呼ばれる相乗りの買いを誘うこともあります。これは意図的にマスコミやネット掲示板などで都合のいい情報を流す方法で、上値が軽いと出来高は急増して値上がりしますが、更に買いが買いを呼ぶようになり、狙い通り株価が高騰するのです。


ここであまりに一気に株価が上昇すると他からの警戒感が出ることも投機家は予想しており、そこでは何回か株をわざとまとめて売って、一時的に株価を下げるような演出も行われます。


これは「振るい落とし」とか「冷やしを入れる」と呼ばれているそうです。一般投資家から見れば「今のうちに買っておこう」と思ってしまうのですが、買おうとした時には既にかなり株価は上がっているはずです。